失業保険って今までは給付期間中に仕事をせずに待機しないともらえないと思っていました。

 

 

ですが、どうやら今は給付期間中でも再就職をすれば、満額ではありませんが『再就職手当』という形で失業保険が貰えるそうです。

 

 

しかも被雇用者でなく個人事業主でも貰えるチャンスがある…という事らしいので、もらえる権利があるならもらっておこうという事でハローワークへ行ってまいりました。

 

 

退職前から個人事業主としてやっていくと決めた人も、いきなり開業届を出さず、まずはハローワークへ行って『再就職手当』について相談した方がいいですよ。

 

 

 

 

失業保険の受給資格

まずは自分に受給資格があるか確認しておきましょう。受給の条件は以下の通りです。

 

 

  1. 雇用保険に12カ月以上(特定条件で6ヵ月以上)加入している
  2. 支給期間は離職日から1年以内
  3. 過去3年以内に失業保険の給付を受けていないこと

 

 

雇用保険に12カ月以上(特定条件で6ヵ月以上)加入している。

 

自己都合退職の場合、通算で12か月以上、雇用保険に加入している必要があります。

 

 

通算なので、前の会社で6ヵ月、さらに前の会社で6ヵ月…という加入の仕方でも大丈夫です。

 

 

ちなみに入社日が4/2で、翌年3/31に退職というパターンだと、12カ月に満たないので注意が必要です。この場合は翌年4/1まで働いていないと12カ月を満たせません。

 

 

4/1がたまたま日曜日で、入社日が4/2になってた…なんていうパターンもありますから入社日は確認しておきましょうね。

 

 

同様に10年以上・20年以上の加入期間も同じ計算法なので、ちょっと期間が足りないだけで結構な損になってしまいます。辞める前に加入日はしっかり確認するようにしましょう。

 

 

なお、会社都合退職や病気・怪我・妊娠・出産・育児・家族の介護などで退職した場合、加入期間は6ヵ月で支給されます。(当てはまる人はだいたいの人は12カ月以上加入してると思いますけどね)

 

 

 

 

支給期間は離職日から1年以内

 

これは離職日から1年以内に申請すればもらえるという意味ではなく、受給期間も含めて1年以内という意味です。

 

 

例えば自己都合退職してから8ケ月過ぎてから失業保険の申請をしたとすると、給付制限期間3ヵ月を経てから1カ月ごとに30日分ずつ支給されますが、2回目の支給日は離職日から1年過ぎていますので支給されない事になってしまいます。

 

 

ちなみに会社都合退職の場合、年齢と加入期間によっては最大330日分も支給される事になるので、退職したらすぐに手続きを始めましょう。

 

 

 

 

過去3年以内に失業保険の給付を受けていないこと

以前、失業保険をもらった事がある人は3年以上間をあけていないと支給されません。

 

 

過去に失業保険をもらった事がある人は、最後の給付から3年以上経過しているかどうかも確認してから退職日を決めた方が良さそうです。

 

 

 

 

退職後に2つの書類を持ってハローワークへ行く

必要な書類は以下の通りです。

 

 

  1. 離職票
  2. 雇用保険被保険者証
  3. 印鑑(常に持ってた方がいいです)

 

 

これらの書類は退職すると勤めていた会社からもらえますが、退職前に離職票が必要なのは言っておいた方がスムーズに進むはずです。退職してから手元に届くまで約2週間かかります。しばらく待っても送られてこない場合は勤めてた会社に確認してください。

 

 

ハローワークへ行ったら窓口で『失業保険の手続きをしに来た』事を伝えて下さい。申請の流れを教えてくれます。

 

 

私の場合、一緒に『自営業を考えている』事を伝えたのですが…おそらく言わない方がスムーズに話が進むと思います。

 

 

自営業の事をハロワのスタッフに伝えたところ、『自営業のみをお考えですか?』と聞かれ、流れで『そんな感じで考えている』と言ってしまいました。すると『自営業のみお考えの場合は支給対象外になってしまうのですよ』と言われてしまいました。

 

 

『うまくいく保証はないから再就職も一応考えてます』と言ってごまかしました…。(自営業一本で食っていくと決めていても黙っておくように。)

 

 

もしも性格上、自営業の事を黙っている事ができない場合は『就職するか独立するか悩んでいる』と伝えるといいでしょう。

 

 

このときに『雇用保険説明会』・『最初の失業認定日』など、参加必須のイベントの説明をしてくれますので、日付と必要な物をしっかり確認しておいてください。(ハローワークの職員が受給資格者のしおりを使って丁寧に説明してくれました)

 

 

失業保険の説明が終わったら、最後にハローワークを利用するのに必要な『ハローワークカード』を作成して終了です。(求職活動もするという話で進んでるので、書きたくないかもしれませんが希望職種などを書く必要があります。)

 

 

 

 

待機期間を過ごす

初めてハロワに行ってから7日間は待期期間というものが設定されており、この期間に就職活動や開業届を出してしまうと雇用保険を受けられなくなってしまいます。

 

 

開業の準備も就職活動に入る…という事らしいので、私は具体的な活動は本当に何もしませんでした。(なんかこの制度矛盾してないか?)

 

 

まぁせっかくお暇をもらったことですから、頭の中で事業の事を考えておくのもいいですし、ちょっと旅行へ行ってきてもいいんじゃないですかね。

 

 

ちなみに私はアフィリのネタを頭の中で考えていました。考えるだけは自由ですからね。

 

 

 

 

雇用保険説明会に参加する

初めてハロワに行った日に説明された『雇用保険説明会』に参加します。必要な書類は以下の通りです。(これも説明してくれます)

 

 

  1. 受給資格者のしおり
  2. 証明写真2枚(タテ3cm×ヨコ2.5cm)
  3. マイナンバーカード
  4. ハローワークカード

 

 

マイナンバーカードがない場合は『マイナンバー通知カード』と『運転免許証』のコピーでもOKですが、確定申告をするときにマイナンバーカードがあった方がe-TAXが使えて便利なので作っておくことをオススメします。

 

 

よほどの事がない限り雇用保険説明会には参加するようにしてください。失業認定を受けられず、失業保険がもらえる日にちが後ろにずれ込んでしまいます。

 

 

私の場合、初めてハロワに行ってから9日後でした。説明会は3時間程度。ハロワのスタッフから雇用保険についての説明を聞いたり、ビデオを見たりしました。(スゲー眠かったです(笑))

 

 

終わったら『雇用保険受給資格者証』と『失業認定申告書』がもらえます。この二つの書類はハロワへ行くときに必ず持っていくようにしましょう。

 

 

その後は帰ってもいいのですが、失業保険をもらうためには失業認定日の後にも求職活動を3回(会社都合で退職した場合は2回)しなければなりません。

 

 

各種セミナーに参加すれば求職活動をした事になりますので、帰りに予約しておくと楽です。(後になると予約がいっぱいで受けられない事があるそうです)

 

 

ちなみに最初の失業認定日までにも最低2回の求職活動が必要になるそうなのですが、最初にハロワで行った雇用保険の申請と雇用保険説明会が求職活動として認められるので深く考えなくてもOKです。(説明会で説明してくれました。)

 

 

 

 

最初の失業認定日にハロワへ行く

指定された失業認定日にハロワへ行きます。これもサボると支給がどんどん遅くなってしまうので、よほど都合が悪くならない限り必ず行くようにしてください。

 

 

『雇用保険受給資格者証』と『失業認定申告書』に必要事項を書くだけで終わりました。書く内容もハロワスタッフの指示に従って書けばいいだけです。30分くらいで終わります。

 

 

 

 

求職活動として認められる活動を行う

ハロワに初めて行った日から待期期間7日と、ハロワ内の求人でしか再就職として認められない期間1カ月が過ぎるまでに、求職活動として認められる活動を3回(会社都合の退職なら2回)やっておきましょう。

 

 

個人事業主として働く場合は会社に面接へ行くワケには行きませんので、セミナーなどに参加することになります。雇用保険説明会の後に予約しておくと楽です。

 

 

私の場合、3回セミナーへ行った後にハロワに『就職と開業で迷っているんだけど、開業で再就職手当をもらう場合はどうすればいい?』と尋ねに行ったのですが、その相談も活動の1つにカウントしてくれました。(でも確実に条件を満たすためにセミナーを3回受けた方がいいと思います)

 

 

また再就職手当とはちょっとズレますが、ハロワでは職業訓練を受ける事ができます。職業訓練の場合ですと、自己都合退職でも3ヵ月の給付制限が解除されます。

 

 

職業訓練自体はテキスト代(高くても2万くらい)だけで受けられます。オマケに交通費まで支給してくれるという、至れり尽くせりな職業訓練です。

 

 

開業までちょっと時間を開けたいけど、何もしないで待つのはちょっと…という方がいれば、ぜひ利用をオススメします。(ハロワってすごいな、と思ったポイントのひとつです)

 

 

 

 

開業でも再就職手当がもらえる期間に入ったらハロワに開業する事を伝える

再就職手当がもらえる段階に入ったら、開業する旨をハロワに伝えます。

 

 

私の場合、開業届と青色申告認証申請書を作ってハロワへ行きました。すると開業届提出予定日に就職したという扱いで手続きを進めてくれます。

 

 

またこの時に『失業認定申告書』は必要事項を記入後に回収され、『再就職手当支給申請書』・『関連事業主に関する証明書』・『委任状』がもらえます。これらは開業届を出した後に必要になります。

 

 

開業届と青色申告認証申請書は開業freeeという無料サービスを利用して作成しました。本当にラクなのでオススメです。

 

 

 

 

開業届と青色申告認証申請書を税務署に提出する

作成した開業届と青色申告認証申請書を税務署へ提出します。開業に必要な書類は以下の通り。

 

 

  1. 個人事業の開業届出書
  2. 個人事業の開業届出書(控え)
  3. 所得税の青色申告承認申請書
  4. 所得税の青色申告承認申請書(控え)
  5. マイナンバーカード

 

 

マイナンバーカードがない場合は『マイナンバー通知カード』と『運転免許証』でもOKです。

 

 

これらの書類を提出すると、開業届と青色申告承認申請書の控えに受領印を押してくれます。(郵送で出した場合は郵送されてきます)

 

 

税務署に直接渡しても郵送でもいいですが、できるだけ早く再就職手当の手続きを済ませたいのであれば直接出しに行った方がいいでしょう。

 

 

 

 

開業届を出した翌日から1カ月の間にハロワへ最後の書類を持っていく

再就職手当の申請は就業日(開業届提出日)の翌日から1カ月間です。その間に必要な書類を用意しておきましょう。必要な書類は以下の通り。結構面倒です。

 

 

  1. 再就職手当支給申請書
  2. 雇用保険受給資格者証
  3. 関連事業主に関する証明書
  4. 開業届の控え(受領印済)
  5. 1年以上事業を継続できる事が証明できるもの
  6. 出勤簿・タイムカードなどの出勤記録のコピー

 

 

1~4までは必要事項を記入していけばいいだけですが、問題なのが5と6ですね。

 

 

5の『1年以上事業を継続できる事が証明できるもの』ですが、これは事業所が賃貸の場合は、契約書のコピーがあればいいそうです。

 

ただ私の場合は事業内容がアフィリエイトですので事業所=自宅です。どうすればいいか確認したところ、レンタルサーバーの契約書とASPの会員登録が証明できるものを用意するように言われました。

 

 

 

 

6の『出勤簿・タイムカードなどの出勤記録のコピー』ですが、コレも時間に縛られないアフィリエイトには無縁のモノです。どうすればいいか確認したところ、ASPの日ごとの報酬発生状況が分かるページのコピーでいいそうです。

 

ちなみに報酬ゼロで構わないそうです。むしろ報酬が発生している場合は『失業認定申告書』にその旨を書かなければ不正受給になるかもしれません。(なので私はあえてアフィリのネタだけ考えてアフィリリンクを貼るような事はしませんでした。収入があるとその分、再就職手当も減っちゃいますからね…)

 

 

5と6はハロワによっては提出を求められなかったり、別の書類を提出するように言われた方もいるようです。ハロワの職員さんそれぞれに、手当支給を通しやすいと思う書類が違うようなので、職員さんと相談して提出する書類を作成してください。

 

 

 

調査期間は1カ月~1カ月半程度だそうです。支給の可否が郵送されてきます。
→無事に認可されました。認可の知らせはだいたい2週間程度で来ました。再就職手当の金額は満期残っている場合でも7割なので思ってたよりは少なかったですが、それでも結構な金額でしたよ。

 

 

 

いやー長かった(笑)。退職してから支給申請まで丸2カ月かかりました。実際に支給されるまでは退職してから3ヵ月以上かかりますね。

 

 

会社員時代にせっかく雇用保険を収めていたのですから、開業の資金調達や当面の生活費のために失業保険がもらえる条件を満たしているのであればもらっておきましょう。徴収は言われなくてもされますが、給付はこちらから言わないともらえないですからね。

 

 

ちなみに再就職手当は所得税の対象にならないそうです。開業したての収入不安定な時期には本当に助かりますよ。